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2011年7月22日 (金)

被害の概要

 檜山地方と宗谷地方を除く各地に空襲が繰り広げられた。

 地方の一農村に過ぎなかった本別は各所に爆弾が投下され、機銃掃射が加えられ、40人が死亡した。全人口11962人のうち1915人が罹災し、全2190戸のうち家屋全焼は299戸、大破倒壊は113戸におよんだ 。伊達では、空襲してはならないはずの赤十字病院に対して攻撃が加えられ、4人が亡くなった 。厚田では民家に爆弾が投下され、子どもたちが犠牲となった 。石狩や浦河など多くの市町村でも民家が攻撃された。飛行機を見て手を振っていた子どもが機銃掃射を受けたという話も複数の場所で伝わっている 。釧路市や根室では市街地全体に対して大規模な攻撃が繰り広げられ、多くの人たちが亡くなった。津軽海峡では、海面を漂流していた船員や兵士に容赦なく機銃掃射が加えられた 。

 本来は攻撃目標が指定されていたのだが、実際には、目に付いたありとあらゆる人やものに対して米軍は無差別攻撃を行ったのである。

 また、空襲の他に、15日に戦艦アイオワ・ミズーリ・ウイスコンシンと軽巡2隻・駆逐艦9隻からなる第34.8.2任務隊が室蘭へ艦砲射撃を行った 。目標は日本製鋼所と日本製鉄所だったが、周囲の民家や社宅街にもたくさんの砲弾が落下し、多くの人が亡くなった。

 二日間の空襲と艦砲射撃により、3000人近くの人々が殺され、多くの負傷者が出た。家屋の損害なども大きかった。

 日本側が受けた打撃は致命的なものであった。青函連絡船はすべて沈没もしくは損傷を受け、艦艇や輸送船も至るところで沈没し、本州と北海道を結ぶ物流は崩壊した。室蘭の軍需工場も壊滅した。アメリカ側の目的であった日本艦隊の殲滅、工業と資源の破壊は十分に成功したと言える。

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