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2011年8月 1日 (月)

南茅部町

 南茅部町では14日・15日の両日ともに空襲があった。陸上では死者はなかったが、負傷者や全焼した家があった。海上では4人の死者が出た。


 『噴火湾空襲』には、14日に旧臼尻村の沖合で船がやられて死者がでたという証言が複数収録されている。『南茅部町史 下巻』では、臼尻に艦載機がのべ10機来襲し、船舶の負傷者11人、うち3人が死亡とされているが、氏名は判明していない。町民の証言によれば、2名の遺体が覚王寺に運ばれたという。また、重傷者を翌日に函館に運んだが、助からなかったという話も残っている。


 『戦時船舶史』中で該当する船がないか探したところ、日本製鉄の鷹丸(887総トン)が臼尻付近で被弾・沈没し、たしかに3人死亡とあった。また、鷹丸の乗船者を『戦没船員名簿』の中で探すと、2人が見つかった。もう1人の名前は見当たらなかった。


 『北海道空襲』などでは、南茅部の犠牲者数を6人としているが、銭亀沢村沖で空襲を受けた俊丸(第12俊若丸?)の死者を含めているためと思われる。本調査では、函館での犠牲者とした。



 

【南茅部空襲の犠牲者】

 氏名判明・・・民間人0、船員3、軍人0
 氏名不明・・・民間人0、船員1、軍人0


【主要参考文献】

・菊地慶一『北海道空襲 一九四五年七月十四・十五日の記録』(北海道新聞社,1995年)
・戦没船員の碑建立会『戦没船員名簿』(1972年)
・駒宮真七郎『戦時船舶史』(1991年)
・南茅部町史編集室『南茅部町史 下巻』(南茅部町,1987年)
・荒木恵吾『噴火湾空襲』(1989年)

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